ご主人と昼寝していた
オレ寝てないし、と起きた
トムさんは、こっそり部屋を出て行く。
そして私が様子を見に行くのを待っていることがある。
ほんじつは、廊下の段ボールの中にトムさんが目を開けたまま横になっていて、ピクリとも動かずにいた。
ドキリとした。
声を掛けると耳が動いたので、ホッとした。
何度呼んでも、部屋に戻るように行っても、ちっとも応えないので、ドアを閉めた。
気になってキャットドアから覗くと、トムさんが顔をあげてドアノブを眺めていた。
なんだ、やっぱり迎えに来て欲しいんじゃん。
もう一度、ドアを開けるとトムさんは私にひと言「もぉ~」と言った。
そして体を起こしてリビングに戻ってきた。
最近のトムさんの流行。