エアコンの風を受けながら寝ているトムさん
トムさんは寝返りをうちながら、パソコンをしている私をチラリと見るときがある。そんなときは、トムさんの方を見て(ちゃんと気にかけてますよ)とアイコンタクトを送る。寝返りをうってなくとも、ある程度の時間が経過するごとにトムさんのほうを見る。すると、あ、見られているんだなってトムさんは熟睡していない限りは気づいている。
目が合ったとき、ふたたび眠ることもあるし、起きることもある。起きたときはご飯を用意する。
トムさんの視線に気がつかなかったり、私が作業に熱中していると、トムさんから「うぉん」と呼ばれる。最初は用事があると思っていたので「なんですか?」と聞いていた。けれども、特に用事は無いのだ、いや、アイコンタクトするのが「用事」なのだ。
ちょっと用事で出かけて、帰って来たら、トムさんが玄関まで迎えにやってきた。帰りの階段をのぼってもらうか、ちょっと悩む。