俺の部屋、で眠るトムさん。トムさんの大好きな和室には様々な段ボールが用意してあり、好き勝手に寝ている。トムさんはよく熱が出るので、温度調節の為、あちこちで寝る。
昨晩は何度もやってきて、ないて起こすわけではないんだけど、ハッと目を覚ますとトムさんがごはんを待っていること数回。起こすのは悪いなぁ、とトムさんなりに気を使っているのだろうか。朝にゲボア将軍と共に勝ち取った戦利品が転がっていた。お腹がすっきりしたらしく、昨日よりも更に軽快に歩いていた。歩けない=便秘、なんだね。
ごはんは工夫をしてあげているけれど、体調によって嗜好も変わるのか、それともあきるのか、昨日あれだけ食べていたごはんをほんじつはいらない、ということもある。背中が丸くなってきて、少しお肉がついたみたい。
ほんじつのトムさんはテーブルにやってきて、ごろりと横になった。そして寝返りを打つたびに右手首にタッチしてくるサービスをしてくれた。そういう技はどこで覚えてくるのだろう。痙攣して寝ているときに、どこかと交信しているのかもしれない。
かまってほしいルパンは、三つ指ついておでこを突き出している。