いつもアタクシについてくるのよ
朝の7時。ご主人がトイレに入ろうとしたら、、、フジコがこっそり出てきたそうな。どうやらアタクシが閉じ込めたらしい。
朝5時にトムさんが「飯じゃー、飯じゃー」と階下からお呼びがかかった。はい、只今、と下りて行きお皿を見るとご飯はまだ入っている。ゆすってやると、ガツガツ食べだした。ゆすらないと食べないか?と言えばそうではなく、アタクシは食後の水を確保するために呼んでいるのだが、せっかく来たのだから、ごはんもゆすってくれよ、ということだ。案の定ごはんの次は「水じゃー、水じゃー」と言うのでトイレであげたのである。
そのときにフジコはこっそり隠れたらしい。
フジコは面白がってやっているように見えるのだが、色が黒いことが災いして気づかれないことが多い。あまりに巧妙に隠れられると、閉じ込めてしまうことになるのだ。それにアタクシは電気をつけずに動くことがあるので、更に気づかない。
そんなわけでフジコは2時間も寒いトイレでなきもせずにじっとドアが開くのを待っていたらしい。
今のことろ好んでトイレの奥に隠れることはしなくなったし、入ってきてもすぐに自ら出て行く。閉じ込められるのはこりごりなようだ。
けれども「隠れたのを見つけて欲しい」というフジコを見るたびに、アタクシに似ているなあと思う。小さい頃はよくカーテンに隠れていたよ。